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ソニー半導体工場で見えた生産改革の全貌。歩留まり問題に直面した長崎工場、危機脱出までの道のり

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イメージセンサーはモバイルのカメラの心臓部分(写真:編集部撮影)

これにより生産部門長が生産に関係する部署に、一括して指示できるようになった。関連部署間の横連携もスムーズになり、生産現場の改善スピードがアップした。後述する3つ目のシステム改革や自動化も加速した。

2つ目は、研究開発部門と量産部門の連携強化だ。半導体を含む製造業では一般的に、製品作りは研究開発からスタートし、大量生産に向けた生産技術開発を経て量産のフェーズに入る。

ソニーでは伝統的に研究と生産の役割分担が明確で、例えば研究開発に使う製造装置のメンテナンスは研究開発部門が行い、量産のために使うものは生産部門が担当するなど、いわば縄張り意識のようなものがあった。

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