有料会員限定

『ゲゲゲの鬼太郎』水木しげるは父親も風変わり…金儲けの愚劣さを説き、強盗が怖くて職場放棄。でも果たして仕事に「命懸け」は必要か?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

「他にも、祖父の方の親類に、定やんという奇人がいた。この人は、妖怪の『倉ぼっこ』じゃないが、倉の中で一生を働かずにすごした。働かずにといっても、決して暗い一生だったわけではなく、恋愛はする、読書三昧にふける、結婚もする、町会議員には立候補する、といったあんばいで、人一倍楽しい人生を送った」

「また、親父の母方の親類には、虎次郎という奇人もいた。米子市で初めて東大を出たという人だったが、この人も一生働かずに遊んでくらした。『東大を出ると虎次郎みたいになるぞ』というのが、近所や親類の人の口ぐせというか、教訓みたいなものだった」

なんとも浮世離れしていて、痛快だ。

当然クビに

関連記事
トピックボードAD