BMWが「史上最大のプロジェクト」という新型車「iX3」はデザインだけでなく生産設備まで革新的!

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一方、ワイヤハーネスは、分割式になっている。それで組み付けの手間が省けると同時に、先代より30%の軽量化を果たした。

「トータルで、これまでより20%の製造コスト削減も達成しています」

デブレツェン工場はBEV専用で当面「iX3」が生産される(写真:BMW AG)

デブレツェン工場は、製造ラインにフィンガーストラクチャーを採用したことも新しい。

製品の仕様変更や生産台数増に対応するため、メインラインに継ぎ足すようにして、生産ラインを拡張していける設計となっている。

加えて、パーツのアセンブリーは、組み付けラインのすぐ近くで行う。効率化が図られているのだ。

日本上陸は2026年

冒頭で触れた、ミュンヘンでのiX3の発表の際、「まだもう1台が控えています」とツィプセ会長は言い、新型「i3」を舞台に上げた。

メディア向け発表会では最後に新型「i3」(右)も登場(筆者撮影)

こちらはセダンで、ノイエ・クラッセ第2弾として、iX3に続いて販売されるもの。次世代3シリーズのBEVとして、ラインナップに組み込まれるとか。

i3は現在、ミュンヘン本社に隣接して建設中の新工場での生産が決定している。

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「未来を見据えたBMW史上、最も大規模なプロジェクトであるノイエ・クラッセは、テクノロジー、ドライビング・エクスペリエンス、デザインにおける大きな飛躍として位置付けられます」

ツィプセ会長はそう語った。iX3が日本市場に登場するのは2026年という。この姿のBMWが日本の街を走る日を楽しみにしたい。

<BMW iX3>
全長×全幅×全高:4782mm×1895m×1635mm
ホイールベース:2897mm
車重:2285kg
パワートレイン:電気モーター2基(前後各1基)
システム最高出力:345kW
システム最大トルク:645Nm
駆動方式:全輪駆動
一充電走行距離:679〜805km
乗車定員:5名
0-100km/h加速:4.9秒
価格:未定
【写真】新しい? 懐かしい? 小さなキドニーグリルを備えた「iX3」のスタイリング(30枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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