「ゲームチェンジャー」になるか? アップルが超薄型の新機種「iPhone Air」を発表、高密度バッテリーと最新プロセッサを搭載

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(写真:ロイター)

米アップルは9日、恒例の秋の製品発表イベントを開催し、高密度バッテリーと最新プロセッサを搭載した超薄型の新型iPhone「Air(エア)」を披露した。

アップルによると、同モデルはこれまでで最も耐久性の高いiPhoneであり、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「ゲームチェンジャー」になると評した。販売価格は999ドルからと、アナリストの予想通り同社の他のモデルの中間価格帯とした。

アナリストはロイターに対し、iPhone「Air」がサムスンの折り畳み型スマホ(第7世代)との競合に向けた足がかりになる可能性があると指摘。PPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は「長い間変化に乏しかったiPhoneに新鮮さをもたらすことになる」と述べた。

アップルはまた、主力スマートフォンの「iPhone17」と「iPhone17Pro」も発表。販売価格は、iPhone17の256GBモデルが799ドルからで、ストレージ容量半分の前モデルiPhone16と同じ。iPhone17Proの256GBモデルは1099ドルからで、同じストレージ容量の前年モデルと同価格だが、iPhone16Proのように999ドルという低価格で小容量を選べるオプションはない。

同社は、リアルタイム翻訳機能を搭載した新型のワイヤレスイヤホン「AirPods Pro(エアポッド・プロ)3」や、血圧モニターを搭載した最新の腕時計型端末「アップルウオッチ」も発表したが、値上げしなかった。

AirPods Pro3の価格は前モデルから据え置きの249ドルで、今月19日に発売される予定。

アップルの株価は1.48%下落した。

市場ではトランプ米大統領の関税が利益を圧迫する中、iPhoneの価格が引き上げられるのかが注目されていた。

IDCのデバイス&コンシューマー・リサーチ・グループの責任者、トム・マイネリ氏は「多くのハイテクベンダーと同様にアップルも、特に米国では関税が今年下半期の消費者の購買力に影響を与えることを痛感していると思う。そのため、価格を据え置き、消費者が年末までに昨年と同じ価格でアップグレードできるようにしようとしている」と指摘した。

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