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【2025年完全版】「SDGs企業ランキング」トップ500社。4カテゴリー100項目で企業の取り組みを独自評価。メガバンクが初めてトップに

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2024年6〜10月に実施したアンケートの企業からの回答(原則2023年度までのデータ)を基に評価。一部アンケート未回答会社は統合報告書など公開情報も利用し評価を行っている。

項目名と各項目の点数は表を参照。項目ごとに2〜6点が割り振られ、回答状況に応じて点数がつく。評価はすべて加点方式で、回答内容などによる減点はないが、未回答は得点がゼロとなる。数値項目については平均値やトップクラスの数値を参考に採点基準を作成している。

評価は、温室効果ガス(GHG)排出量削減や女性登用など環境やダイバーシティなど国内でも大きな社会課題とされる指標について、CSR評価より基準を強化。数値での実績をより深く見るようにしている。

続いて、評価項目の得点を合計してカテゴリーごとに得点を算出する。各カテゴリーの得点がトップの企業のポイントを100とし、2位以下はトップの得点に応じた比率でポイントを算出する。

最終的に「人材活用」(100点満点)、「環境」(同)、「社会性」(同)、「企業統治」(同)の4カテゴリーのポイントを合計し、400点満点で点数の高い順にランキングした。

初めてメガバンクがトップに

結果、1位は三井住友フィナンシャルグループ(FG)が昨年6位から金融機関初のトップに立った。分野別は人材活用6位、環境2位、社会性7位、企業統治1位となっている。

女性管理職比率24.8%、有給休暇取得率91.1%など人材活用の各指標は高水準。環境面も幅広い。メガバンク初のメガソーラー発電設備を新設。再生可能エネルギー利用率50.4%や生物多様性保全プロジェクト45.2億円の上昇などで評価が高まった。

2位はNTTが昨年8位から上昇。分野別は人材活用23位、環境9位、社会性1位、企業統治35位ととくに社会性が高い。役員報酬には「温室効果ガス排出量」「従業員エンゲージメント率」などESG指標を反映。

ロボット技術やICT技術を活用して、超省力・高品質生産を実現するスマート農業を推進するなど幅広い社会課題解決に力を入れる。グループのサステナビリティの優良事例を表彰する「カンファレンス」を開催し、従業員の社会課題解決意識の醸成にも取り組む。

3位は日本生命保険。SDGsゴールに対応したアウトカム目標やKPI(重要業績評価指標)を設定し、PDCAを回しながら、取り組みの高度化・改善を行っている。

4位は昨年トップの第一生命ホールディングス(HD)。環境と社会性の得点が悪化した。5位はJ.フロント リテイリング。マテリアリティをSDGsとひも付けて中長期目標を設定している。

以下、6位三菱UFJフィナンシャル・グループ(F・G)、7位東京海上ホールディングス、8位NTTドコモ資生堂の2社、10位住友生命保険と続く。

10位以内に金融機関6社、一般事業会社4社と金融機関の強さが目立った。

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