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終戦80年で再注目、生かされなかった「日本必敗」の予測/国策半導体会社【ラピダス】と対米戦争の共通点

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ラピダスの東哲郎会長、小池淳義社長、鈴木直道・北海道知事、横田隆一・千歳市長
今年7月にラピダスは2ナノ半導体の試作に成功したと発表した。第一関門突破だが、事業の成功への道ははるかに遠い。左からラピダスの東哲郎会長、小池淳義社長、鈴木直道・北海道知事、横田隆一・千歳市長(編集部撮影)
5人の解説部コラムニストが、気になるニュースの真相を解説する。【火曜日更新】

8月はメディアで戦争を取り上げた記事や番組が増えるが、今年はいつもより多かった。終戦80年という節目だからであろうが、日本だけではなく、世界で戦前のような空気が広がっているとの危機感があるのかもしれない。

胸に響いたのは、当時の日本の若手エリートたちが、日米開戦に至った場合、日本は必ず負けることを正確に予測していたという総力戦研究所のエピソードだ。

1983年に出版された猪瀬直樹氏のノンフィクション『昭和16年夏の敗戦』が描いたことで知られる。過去にも記事で取り上げられたりドラマ化されたりしており、ご存じの方も多いだろう。

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