内閣府とデジタル庁が公開したジャパンダッシュボードは、夏休みの宿題に便利。人口推計や労働力・地域格差や少子高齢化の実態を把握可能

「なんで、宿題をもっと早くやっておかなかったの!」と叱責の声が飛ぶ夏休みの最終日が近づいてきた。特に、時間をかけてデータを集めておく必要の高い「自由研究」あたりが難題。しかし、今年は強力な武器がある。それが、内閣府とデジタル庁が連携して7月に公開した「ジャパンダッシュボード」だ。
これさえあれば、先生も驚くような夏休みの宿題が完成する。それだけではなく、これからの若者は、選挙のときに飛び交うフェイクニュースや、ディスインフォメーション(偽情報)をしっかりと見分けられるリテラシーが必要となる。そのためにも、ぜひジャパンダッシュボードを活用できるスキルを身につけてほしい(もちろん、お父さん、お母さんも)。
デジタル庁が国の統計データを見やすく提供
「情報化社会」と言われて久しいが、豊富な情報を生活に利用できるようになるかと思いきや、デマの発達のほうが激しくて、我々はウソの情報に翻弄されがちだ。先の7月の参院選でも明らかに間違った情報が流布されることもあったが、ファクトチェックにはなかなか手間がかかる。
実は、数値データは、これまでもさまざまな省庁から公表されてはいた。たとえば、総務省統計局の人口推計、労働力調査、文部科学省の進学率や教育指標、内閣府のGDP、経済指標といったデータは各省庁のサイトに行けば閲覧できる。
また、e-Stat(政府統計ポータルサイト)からも入手できた。しかし、一覧性が低く活用が難しかったのも事実。それらのバラバラに公開されていたデータを1カ所に集約し、見やすく可視化したのが「ジャパンダッシュボード」だ。
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