復興需要で活況の建機レンタル、手放しで喜べない理由

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さらにもう一つの失敗は工事量を過大に見積もり、機材を購入しすぎたことだ。想定よりも短い3年程度で復興工事がほぼ完了してしまい、業界は重くのしかかる償却負担に苦しむことになった。

実は、すでに前回の悪夢を彷彿させる兆候が見える。業界最大手のアクティオは「東北にいなかった業者の進出で(機械需給に)余裕が生じ、単価が一部で下がりだした」(奥田福太郎宮城・福島支店長)と指摘する。

宮城県、岩手県の沿岸部から青森県に至る国道45号線。被災地を縦断するこの路線は、大手や全国津々浦々からやってきた中小業者などが連なり「建機レンタル街道」とも称される。大量の機材余りの懸念に対し、カナモトの金本寛中社長は「機材を買いすぎないようにするのも大事だが、復興工事が終わった後に機材をどこへ持っていくかを考えておく必要がある」と手綱を引き締める。

復興需要はいつまで続くのか。先は見えていない。

カナモトの業績予想、会社概要はこちら

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(長谷川 愛 =週刊東洋経済2012年4月14日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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