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配備から40年超、日本の哨戒担った「P3C」が最終章迎えるが、純国産の後継機は不具合多発で会計検査院が異例の指摘
最初の数機を除き、導入された計約100機の大半をライセンス生産してきた川崎重工業のホームページにはこう記してある。

P3Cは、その大半を川崎重工業がライセンス生産。1978年から1997年にかけて同社が98機製造した (写真:海上自衛隊ホームページ)
「昭和53年~平成9年までの間、98機を製造しました。製造期間中または製造終了後も搭載電子機器等の近代化を逐次実施し、現在も哨戒任務の第一線で活躍中です」
機体は小型の旅客機ほどの大きさがある。全長35.6メートル、全幅 30.4メートルで、両翼に2基ずつ、計4基のエンジンを備えている。任務は、不審船や他国軍艦の警戒・監視、潜水艦の探知だ。潜水艦などを攻撃する能力もある。機体には、レーダーや音波、磁気を探知するための装置がぎっしりと詰め込まれている。
乗員は11人編成で、センサーが探知した潜水艦や不審船などの情報を分析する「戦術航空士」を司令塔に任務に当たる。
潜水艦のスクリュー音を追い続ける
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