まさに「採用の戦国時代」に突入した今、人材獲得のために知っておきたいZ世代の《職業選択の基準》
深刻な労働人口不足がこのまま解消されなければ、2030年に約341万人、2040年には約1100万人の人手が不足することが予想されています。さらに、国内全体の約4割にあたる744の自治体が、2050年までに消滅する可能性があるともいわれています。
現在は「ほぼすべての企業が採用に困っている状態」であり、企業がこの問題を解決するためには、「適材適所の採用と配置」が必須になります。進化するテクノロジーと共存できる人の確保や育成も必要です。まさに「採用の戦国時代」に突入したといえるでしょう。
多くの企業が優秀な人を獲得するために激しい競争を繰り広げるなか、ただでさえ限られた労働力をめぐる争いが過熱しています。この流れは、ますます加速していくことになるでしょう。この採用の戦国時代を生き残るためには、企業は他社と差別化を図り、より魅力的な採用戦略を打ち出す必要があるのです。
価値観も定義も、時代に合わせてアップデートせよ
企業と求職者のあいだでマッチングが(一時的に)起こり、採用につながったとしても、肝心のスタイル(企業の価値観)の認識度や理解度が低かったら、早期離職という"悲劇"をまねいてしまいかねません。
だからこそ、必須となるのは、企業が自分たちの価値観を今一度明確にし、それに沿った経営方針を打ち出していくことです。
どういう価値観の人たちが活躍できる会社なのか――これを従来以上にしっかり求職者に言葉で示すことができないと、どこかでミスマッチが起こってしまうでしょう。
ここで注意していただきたいのは、同じ企業、同じ経営者、同じ事業規模、同じ事業内容であったとしても、時代の流れや周囲の環境に応じて価値観や定義をアップデートしていかないと、認識と実態にブレが生じる可能性が出てくるということです。
昨今のAIやテクノロジーの進化により、ワークフローや評価される人の質が大きく変わってきた職種が、どんどん生まれてきています。
典型的といえるのは、営業職でしょう。昔は、「営業職=商品やサービスを売る人」と認識され、力業で実績を挙げてきたトップセールスが評価される風潮がありました。しかし、今は違います。
「営業職=情報を集める人」でもあり、データやAIを活用して会社の生産性を上げることに長けた人が評価されるようにもなりました。
つまりこれは、かつて求められたセールスパーソンのタイプに適性のありそうな人を採用すると、今はミスマッチが起こりやすくなってしまうことを意味します。
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