サイバーセキュリティの盲点は「人の脆弱性」だ “心理学”を考慮したリスクマネジメントの新常識 サイバー攻撃なくとも情報漏洩が起きる理由
と多くの講座で聞いてみた。
金額を少額、中程度、高額とし、さらに、
1.警察に届ける、2.自分の懐に入れる、3.無視する
とした。

個人的には、この質問で高額の場合、⑧を選択する可能性があると思った。かつて、私は家族の介護で当初毎月、80万円ほどの費用が必要な時期があったのだ。数年続けば破産する可能性もあり、⑧の可能性を否定できなかった。
普段、真面目な人でも、環境の変化によって態度が変わることがあるということだ。心理学分野では、「環境犯罪学」の一部として調査・研究が行われている。
ヒューマンエラーと不正を起こさない仕組みづくり
JIS(日本産業規格)2000年版では、「意図しない結果を生じる人間の行為」とある。ヒューマンエラーの発生原因は、無知、経験不足、不注意、連絡不足、錯覚等、12項目※2あると言われるが、さらに4項目※3、不適切な機器利用、ソーシャルエンジニアリングなどを追加した。
※2 ヒューマンエラーの原因 ~人が間違える12の理由
※3 筆者『セキュリティ心理学入門』
※3 筆者『セキュリティ心理学入門』
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