ハートマークの絵文字が届き投資勧められ…ロマンス詐欺で1000万円の暗号資産失った50代男性「分からないことには、手を出さなければ良かった」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
詐欺被害について語る男性

恋愛感情や親近感を抱かせて金をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」で約1000万円相当の暗号資産をだまし取られる被害にあった三重県鈴鹿市の50歳代男性が報道各社の取材に応じた。男性は「自分がだまされると思っていなかった。後から考えればバカだった」。男性はうつむき加減で声を絞り出した。

きっかけは2024年4月。SNSを通じて、台湾在住の女性を名乗る人物と知り合った。当初は自己紹介や京都市の観光スポットの質問といったやりとりが続き、ハートマークが入った絵文字も届くようになった。暗号資産の投資を勧められ「相場が18%上昇した。今週の相場にあなたも参加できます」などとメッセージも届いた。

最初の投資は5万円相当で、「増えた分を引き出しませんか」と勧められて、1回だけ1万円を現金化した。「最初だけ現金化できるのは、よくある詐欺の手口だと後で知った」。投資目的で6回にわたり計200万円相当を送った。その後も「保証金」などを求められ、送った暗号資産の総額は約1000万円相当になっていた。

自分のスマートフォンにインストールした偽アプリの画面では「利益」が膨らんでいた。しかし、出金しようとして高額の税金を要求され、ようやく被害に気づいた。

新聞やテレビで、SNS型投資・ロマンス詐欺のニュースは見ていたが、男性は「昔から言われているが、うまい話はない。分からないことには、手を出さなければ良かった」と話している。

三重県警のまとめでは、2024年(1~12月)に発生したSNS型ロマンス詐欺は127件、被害額は約9億4400万円。また、SNS型投資詐欺は175件、約17億6300万円(いずれも暫定値)だった。今年も多数の被害が出ている。

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事