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〈判決は7月22日〉ブロックオファー取引の問題は放置、禍根を残したSMBC日興の相場操縦事件

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個人投資家はなぜ利幅が小さいブロックオファー取引に参加するのか。それは「ブロックオファーとは別に利益を得る”手段”があるからだ」(先述のネット証券幹部)。

その手段こそがカラ売りだ。対象となる銘柄をあらかじめカラ売りし、取引日に株価が下落したところで反対売買を行って利益を得る。下落幅にもよるが、大口の売りがあると事前にわかっていれば、ほぼ確実に追加の利益を得られる。

金融商品取引法に詳しい東京大学の神田秀樹名誉教授は「禁止されているわけではないものの、ブロックオファー取引には結果として一般の投資家に参加の機会がなく、あまりいい仕組みとはいえない」と指摘する。

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