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6月韓国大統領選・革新政党候補の圧勝予想だが、劣勢の保守は「大統領代行」を担ぎ出す動きも

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次期大統領選に向けた「共に民主党」の公認候補選は、全国を4ブロックに分けて実施されるが、その初戦となった中部の忠清道地域の結果は李氏が9割近くを得票して圧勝した。

翌日の2025年4月20日、第2戦となった南東部・慶尚道地域でも、李氏が9割を超えて得票し、一人勝ちした。

この後、南西部の全羅道地域を経て、首都圏に臨み、世論調査の結果も踏まえた最終結果が4月27日に発表されるが、結果は誰の目にも明らかな状況だ。

どんぐりの背比べの与党候補

尹大統領を支えた与党「国民の力」も公認候補選びを進める。

スタート台に立ったのは8人。金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相、洪準杓(ホン・ジュンピョ)前大邱市長、韓東勲(ハン・ドンフン)前党代表、安哲秀(アン・チョルス)国会議員、羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)国会議員らが名を連ねる。

最初の予備選で圧勝し、最大野党「共に民主党」候補が確実視されている李在明代表(写真・2025 Bloomberg Finance LP)

中でも長く金文洙氏がトップを走ってきたが、ここに来て、強い保守地盤の大邱、慶尚北道で支持が厚い洪準杓氏が数字をのばし、逆転したとする世論調査も出てきた。

だが、どの候補が選ばれたとしても、先行きが明るいとは到底言えない現状だ。

調査機関、韓国ギャラップが2025年4月17日まで実施した調査によると、次期政治指導者にふさわしい人物として、李氏を挙げたのは38%。これに対し、金文洙、洪準杓両氏は7%、韓東勲氏は6%と、1桁台にとどまる。

そのような中、与党の実力者らを含めた一部のグループが「秘策」として温めているのが、大統領権限を代行する韓悳洙氏を与党の公認候補として担ぎ上げるという案だ。

「1強」状態の李氏に総がかりで対抗しなければならないとして、与党実力者らは「韓悳洙氏でビッグテントを張る」と意気込む。

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