中でも人気が高いのが、北海道の自治体の返礼品だ。ウニやホタテといった海産物をはじめとして、ブランド力のある特産品を多数取りそろえている。ふるさと納税の寄付受け入れ額(都道府県分)を見ると、23年度は北海道が1654億円で圧倒的首位だった。
物価高で日用品も人気
地場の海産物や牛肉といった返礼品への支持が多く集まる一方で、折からの物価高が、返礼品の人気ランキングにもじわりと影響を及ぼし始めている。
ポータルサイト運営のさとふるによると、24年の寄付申込件数で4位にランクインしたのは、栃木県小山市の返礼品であるボックスティッシュ(寄付金額1万4000円)。8位は、静岡県富士市のトイレットペーパー(同1万2000円)だった。
さとふるでは、年間の人気返礼品ランキングで日用品がトップ10に入るのは初めてという。物価高を受けて、寄付者の「生活防衛」意識が高まり、返礼品によって家計の改善につなげようという動きが強まっているようだ。

ここで改めて、ふるさと納税が家計の改善につながるそのからくりを説明していこう。下図を見てほしい。これは、ふるさと納税で寄付したお金が、税金としてどう処理されるのかを簡単に示したものだ。
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