「トランプ関税」にカナダが報復関税を発動、鉄鋼・アルミ製品など3・1兆円相当…貿易摩擦激化の恐れ

【ニューヨーク=山本貴徳】カナダ政府は13日、米国の鉄鋼・アルミニウム製品など298億カナダ・ドル(約3兆1000億円)相当の輸入品に対する25%の報復関税を発動した。米国が12日にカナダから輸入する鉄鋼・アルミ製品に関税を課したことへの対抗措置で、貿易摩擦が激化する恐れが出ている。
対象となるのは、126億カナダ・ドル相当の鉄鋼と30億カナダ・ドル相当のアルミ製品、142億カナダ・ドル相当のコンピューターやスポーツ用品、鋳鉄製品など。カナダは米国の関税措置には同水準の報復関税で対抗するとしており、米国が4日にカナダ製品に25%の関税を課した際も、米国のビールやワインなどに25%の報復関税を発動した。
一方、カナダ銀行(中央銀行)は12日、政策金利を0・25%引き下げることを決めた。カナダ銀は声明で、頻繁に変わる米国の関税措置を挙げ、「不確実性が広がり、消費者の支出意欲や企業の雇用・投資計画を抑制している」と指摘した。
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