巨額の自己株買いで経営統合への覚悟を示しているのに、日産は腰が引けているとホンダの経営陣には映った。統合交渉の発表後まもなく、ホンダ社内では日産の経営に直接関与し、役員人事にも強く影響を及ぼせる「子会社化」の検討に入っていた。
年末年始休暇を経て、1月半ばにはその方向性が固まる。さらにホンダでは子会社化した場合に内田誠社長を外し、新社長を内部昇格にするか、外部招聘にするかの議論まで始まっていたとされる。ホンダとの経営統合なくして日産の生き残りはないと見ていたみずほ銀行も、子会社化に同調する流れとなった。
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