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30年近く続けた社畜人生が、たった一言で終わるとは思ってもみなかった。
「東山さん、会社はあなたを必要とは思っていません」
目の前に座るぼくより年上の男は言い放った。知らない仲ではないのに眼鏡の下の表情は一つも変わらない。
ぼくの頭の中で、いろいろな思いがぐるぐると回った――。
メディア企業に勤める東山一悟氏は、50歳で突然、早期退職の対象になったことを宣告されました。遅くに生まれた娘はまだ小学生で、2年前に3000万円のマンションを30年ローンで購入したばかり。
しかし、慌てることはありませんでした。なぜなら、40歳から始めた投資で、7000万円の資産を保有していたからです。以後も投資を続け、現在「2億り人」になった東山氏は、「投資するなら『長期の株式投資』がいい」と言います。
本稿は、東山一悟氏の『
投資で2億稼いだ社畜のぼくが15歳の娘に伝えたい29の真実』より一部抜粋・編集のうえ、お届けします。
運任せで失敗したことを反省
さて、2009年になって待望の娘が生まれた。
娘のためにできるだけのことはしようと決意。それが今でも続いている。
教育資金を捻出しなければならないが、リーマンショックで大損。そのため、徹底した倹約に努めた。弁当、水筒、ちょっとした距離を歩くのは当たり前。さらにポイ活、ふるさと納税などを駆使して、年250~300万円ほど捻出。預貯金に回した。
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とうやま いちご / Ichigo Toyama
1969年、東京都生まれ。1991年、筑波大学卒業。同年、メディア企業に入社。2020年、同社を退職。
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