年会費3〜5万円のクレカ「じわり人気」の納得理由 高額年会費のカードを選ぶ人が増えている背景

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ラグジュアリーカードは2008年にアメリカで誕生し、2016年に日本に進出。国内の会員数はこの7年で4.7倍近くに成長した。特に年会費が高いカードの入会が増えている。2023年入会者の年齢は、ミレニアル世代以降の入会者が半数以上になるそうだ(ラグジュアリーカード調べ「2023年 新富裕層の消費動向」より)。

コンシェルジュサービスが受けられる

注目すべきは、レストランの検索や予約、チケット手配、旅行の手配などを行ってくれるコンシェルジュサービスが受けられること。通常、コンシェルジュサービスが付帯しているのはプラチナカードよりもさらに上位のブラックカードになるが、「ラグジュアリーカード」の場合、「Titanium Card」からこのサービスを利用できる。

ラグジュアリーカード Titanium Card
極めて繊細なステンレス加工を施された「Titanium Card」。年会費5万5000円(画像:ラグジュアリーカード)

会員の67%が経営者(経営者、会社役員、自営業者)。ビジネスでクレカを利用する人も多いことから、ネットワーキングイベントや、自社のサービスを無料でPRできるサービス、ゴルフイベントなど、会員同士をつなぐ取り組みが盛ん。

各分野で成功を収めた人と触れ合う機会もあり、可能性が広がるつながりが得られるところに魅力を感じる会員も多い。

国内外の空港ラウンジの利用や予約困難なレストランの特別なダイニング、豪華客船クルーズの招待のほか、季節に応じた花見や花火、紅葉など、会員限定のさまざまな特典やイベントを用意する。

カード会員同士をつなぐ優待イベント「ソーシャルアワー」の様子(画像:ラグジュアリーカード)

Titanium Cardでは毎月話題の映画が無料で鑑賞できたり、国立美術館を同伴者1名まで無料で鑑賞できる特典もあり、1年中楽しめると好評だ。なおポイント付与率は1%でキャッシュバックされる。

年会費が高額であっても、それ以上のお得が得られたり、特別なイベントで貴重な体験ができたりと、年会費以上の価値が得られるクレカ。若年層を中心に、本質的な価値を感じる人に選ばれているようだ。

なお、各クレカには入会条件があり、申し込み後に審査がある。

綿谷 禎子 ライター

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わたたに さちこ / Sachiko Watatani

情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。

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