SKY-HIが「上司には無邪気さが必要」と語る真意 若手部下とのコミュニケーションの極意とは

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ただ新しいグループが生まれる前に、今一度、(所属グループの)MAZZELにフルコミットしたくて、今プロデューシングに入っています。一方でソロアーティストも増えているのですが、起業時から大変さはあまり変わらないんですよね。0人から5人に浸透させる作業と、5人から20人に浸透させる作業というのは。

倉沢:要するに「SKY-HIイズム」みたいなものが従業員に浸透している。

SKY-HI:浸透していっているので、そこを見誤らないように。多分社員150人くらいの段階までは、わかるじゃないですか、自分の器って。150人くらいのリーダーになるのは可能だと思います。

倉沢:今、従業員は何人くらいですか?

SKY-HI:80人なので、あと倍弱ぐらいまではできると思います。

日本社会を反映した組織にしたい

倉沢:例えばBE:FIRSTのチーフマネージャーの方は27歳と相当若いです。要職はどんどん若手に任せているのですか。

SKY-HI:濃淡はあります。本当は会社の男女比と年齢の構成を、まず日本でいいので(社会を)反映したものにしたい。やはり社会と密接に関わる組織なので。例えば、私の母親は自分のライブがあれば地方まで行くし、BE:FIRSTのワールドツアーのチケット取っちゃおうかな、と言っている。生まれて物心ついた時から亡くなってしまう前日まですべての人が(エンタメの)対象なんです。

だから社内でベテランのほうが意見しづらい空気にもしたくないし、当然若手が意見しづらい空気にはしちゃいけない。ただ若手中心にしすぎるとそれが生まれるのも嫌なんですよね。

2024年、今期のスローガンが「To Be Professional」で、もう1回緊張感を取り戻そうというフェーズではあるのですが、それがある程度のところまで行ったら、世代を超えた知能やアイデア交換など、社内のコミュニケーションが生まれるようにしたい。

倉沢:そういう空気を醸成するために、トップとしてしていることは。

SKY-HI:ほどよくナメられるっていうことじゃないですかね。なんかこの人だったら大丈夫そうだなって、思える状態になっているとーー権力という意味で自分に一番傾いているわけなのでそこに対するハードルが低くなればなるほどーー年下の人であっても、すごいベテランであっても(自分に)行きやすくなる。

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