10月にスタートした本連載は、筆者が過去35年間に集めた金融当局の内部文書や当局者の日記・メモ、当局者へのインタビューを基にして書いている。
インタビューの中には、直接引用できる「オン・ザ・レコード形式」もあれば、実名を明かさないことを条件に聞く「バックグラウンド」もある。加えて、大蔵省(現財務省・金融庁)や日本銀行が幹部経験者から体験談を聞き取る「オーラルヒストリー」も貴重な情報源となっている。
オーラルヒストリーは、局長以上経験者を対象に自身の政策運営を回顧してもらい、これを製本して次世代に伝える試みである。大蔵・財務省では「史談会」という名で長く続けられており、『昭和財政史』などもこれに拠るところが大きい。日銀や金融庁にも同種の取り組みはあるが、財務省ほど体系だって行われてはいない。
これを基に、筆者は連載最初の企画で1980年2月の「予算委員会中の公定歩合引き上げ」を取り上げ、多方面で反響があった。
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