有料会員限定

「俺と君とで泥をかぶろう」公定歩合引き上げ余話 大平首相・前川日銀総裁会談の全貌(補遺)

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
電話中の竹下前蔵相
公定歩合引き上げに向け、根回しに奔走した竹下蔵相(当時)(毎日新聞社/アフロ)

10月にスタートした本連載は、筆者が過去35年間に集めた金融当局の内部文書や当局者の日記・メモ、当局者へのインタビューを基にして書いている。

インタビューの中には、直接引用できる「オン・ザ・レコード形式」もあれば、実名を明かさないことを条件に聞く「バックグラウンド」もある。加えて、大蔵省(現財務省・金融庁)や日本銀行が幹部経験者から体験談を聞き取る「オーラルヒストリー」も貴重な情報源となっている。

オーラルヒストリーは、局長以上経験者を対象に自身の政策運営を回顧してもらい、これを製本して次世代に伝える試みである。大蔵・財務省では「史談会」という名で長く続けられており、『昭和財政史』などもこれに拠るところが大きい。日銀や金融庁にも同種の取り組みはあるが、財務省ほど体系だって行われてはいない。

これを基に、筆者は連載最初の企画で1980年2月の「予算委員会中の公定歩合引き上げ」を取り上げ、多方面で反響があった。

関連記事
トピックボードAD