ついに出た"3つ折り"に触れて感じたスマホの未来 ファーウェイの最新機種が中国で注目されている
とはいえ、折りたたみスマートフォンは各社20万円以上のモデルを投入するプレミアム価格帯の製品として戦略上、重要な存在だ。スマートフォンのカメラ性能の進化は著しいものの、最近ではミドルレンジクラスのモデルでも必要十分な画質を備えている。
2024年は各社が「AI」を掲げたモデルを投入しているが、AIが生活を大きく変えてくれるほど便利な存在になるにはまだ数年かかる。カメラ性能やAI機能で高価なスマートフォンを売るのは難しくなってきたというのが実情だ。
折りたたみスマートフォンは従来のスマートフォンにはない「大画面」が特徴だ。ファーウェイの3つ折りモデルに実際に触れると、これまでの2つ折りとは全く別物と思えるほど、新しい体験だった。3つ折りスマートフォンは折りたたみ先駆者であるサムスンですらやれておらず、アップルは2つ折りすら実現していない。このような製品を早く製品化したファーウェイは、自社の技術力を新ためて世間に知らしめたと言える。
タブレットを手のひらに持てる不思議な感覚
3つ折りスマートフォンの最大のメリットは、普段は普通のスマートフォンとして使いながら、本体を開けば大きな画面を使えることだ。
2つ折りのモデルは開けば左右にスマートフォンの画面が並んだ大きさであり、正方形に近い8インチ程度に変形する。これが3つ折りスマートフォンならば完全に開くと10インチを超える長方形サイズになる。この大きさは普通のタブレットと同じであり、違和感なくPC代わりに使うこともできるのだ。
Mate XTは折りたたんだときの大きさが156.7(高)x73.5(幅)x12.8(厚)mmとなる。縦横のサイズは一般的なスマートフォンと変わらず、若干厚みがあるものの大型ケースをつけたスマートフォンと変わらないだろう。実際に手に持ってみると厚さもあまり感じられなかった。
ただし重量は298gとやや重い。画面サイズは6.4インチ、縦横比は20:9なので操作性も普通のスマートフォンと同等だ。Mate XTを閉じた状態で渡されたら、誰もがただのスマートフォンと思うに違いない。
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