そごう・西武が再出発「豪華パーティー」開いた理由 「西武池袋で買い物する理由」を打ち出せるか

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そごう・西武の首脳陣が公の場にそろうのは珍しい場面だった(撮影:尾形文繁)

田口社長は「デットフリー(負債ゼロ)になり、守りから攻めに転じて店舗投資をかけられる。人材と店舗に投資しながら、グランドリニューアルを迎えたい」と語った。

代表取締役の劉氏は、売り場は半減するものの「全フロアのリニューアルオープン後は改装前と同じレベルの売上高を目指したい」と意気込んだ。

パーティーは実に力の入ったものだった。フォートレス日本代表の山下明男氏、西武ホールディングス会長兼CEOの後藤高志氏、慶応大学名誉教授の竹中平蔵氏、豊島区長の高際みゆき氏があいさつ。小池百合子都知事からのビデオメッセージも放映された。

フォートレス日本代表の山下氏は「われわれがスポンサーになってから順調に来ており、従業員も前向きになってきた。若手や中堅社員が新しくて斬新な会社に変えていこうという士気にあふれているのが喜ばしいことだ」と現在のそごう・西武を評価した。

西武池袋を盛り返す「気迫」

会場には新しい百貨店のイメージを示すパネルが多く設置されていた(撮影:尾形文繁)

会場を沸かせたのはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン社長のノルベール・ルレ氏だ。「私がここにいるのは日本の百貨店が大好きだから。池袋が大好き。でも新宿も、渋谷も、表参道も、日本橋も……」と切り出し、笑いを誘った。

「西武池袋が新しく生まれ変わるという話を聞いて、やっぱり一緒にやりたいと考えた。百貨店がなければ私たちは成功できなかった。だから皆さん、前向きに考えませんか? 日本の百貨店を応援してもらえたら」などとメッセージを送った。

パーティーは華々しく執り行われ、そごう・西武、とくに西武池袋の再出発を関係者に印象づけた。

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