5000円でかに食べ放題「かにざんまい」驚きの中身 名古屋発オーダーバイキング、吉祥寺店も開店

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「かに食べ放題」と銘打っていても、実際はかによりも海鮮などほかのメニューのほうが多かったり、かにが旬を迎える冬場限定だったりすることも少なくはない。しかし、「かにざんまい」はかにそのものがメインであり、満腹になるまでかにを堪能できるのがコンセプトである。しかも、ビュッフェスタイルではなく、オーダーバイキングなので他の客とかにを取り合うこともない。

ネットを見た外国人観光客も多く訪れる

名古屋・栄でのオープンを皮切りに、これまで愛知県東海市と小牧市、豊田市、豊橋市、日進市にも出店している。栄店以外はすべて郊外にあり、広々とした駐車場も完備している店も多いところから、ファミリー層をターゲットにしていることがわかる。

「かにざんまい小牧店」外観。郊外にある店舗は広々とした駐車場が完備している(筆者撮影)

筆者が暮らす愛知県の場合、かに食べ放題は、かにの産地である石川や福井、富山の旅館やホテルが観光の目玉企画として実施していて、バスツアーなどに参加するか個人で予約して現地へ行くしか方法はなかった。

しかし、「かにざんまい」は近場で、それも季節を問わずに楽しめるだけに、コロナ禍でも売り上げを伸ばした回転寿司店や焼肉店のように家族で食事へ行く際の選択肢の一つになるのは間違いないだろう。

一方、都市部にある栄店は、外国人観光客も数多く訪れる。円安の影響で彼らにとって、4980円のズワイ蟹食べ放題は2500円くらいの感覚だろうから、かなりお得感があるはずだ。実際、SNSや旅行サイトへ投稿された情報を見て来店するケースが多いという。

「かにざんまい吉祥寺店」外観。場所はJR吉祥寺駅東口から徒歩3分(K-FOODS提供)

今年8月に東京のJR吉祥寺駅前にオープンした吉祥寺店は、名古屋・栄にある栄店と同様に都市部にある。ここを足がかりとしてFC展開も含めて全国に進出することを考えているようだ。東海エリアでは、今年9月上旬には愛知県岡崎市に、10月中旬には三重県鈴鹿市にオープンする予定とか。

しかし、素人目からすると、どうしてもかにの安定供給を心配してしまう。

「年を追うごとにかにの価格は高騰し続けていますが、大量に仕入れるからこそ、この価格で提供できるのです。おそらく、真似をする同業者も出てくるでしょうが、先行優位性もありますのでどんどん出店していきたいとは思っています。仕入れ業者さんから、かにを買ってほしいとイレギュラーで連絡をもらうこともあります。その場合、通常よりも安く仕入れることができるので、すべて買い取ります」(米吉さん)

なお、どの店舗も土・日・祝の予約が困難な状況は今も続いているそうだが、平日であればまだ余裕があるという。次回は「本ズワイ蟹食べ放題コース」にランクアップして、紅ズワイ蟹やトゲズワイ蟹との味の違いを確かめたいと思っている。

永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー

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ながや まさき / Masaki Nagaya

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。

地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに記事と写真を提供。

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