5000円でかに食べ放題「かにざんまい」驚きの中身 名古屋発オーダーバイキング、吉祥寺店も開店
が、あくまでもここのメインはかに。兎にも角にもかにをお腹いっぱい食べたいのだ。サイドメニューの注文は控えめにして、かに身をほぐすことに没頭した。
30分以上かけてようやくすべてのかに肩脚から身をほぐした。その量は丼1杯分よりも多いくらいで、かなり食べがいがある。まずはそのまま食べて、やや飽きたところで卓上のかに酢につけていただく。
うん、これこれ! やっぱりかにはうまい! そりゃ本ズワイ蟹やタラバカニと比較したら味は劣るかもしれないが、紅ズワイ蟹やトゲズワイ蟹もほのかに甘みがあって、十分美味しかった。とくに爪の部分の身は締まっていて濃厚な味わいを堪能することができた。
この後、私と妻でかにを1肩ずつおかわりして、セルフコーナーのコーヒーとソフトクリームで締めくくった。しばらくはかにを見るのも嫌になるくらい食べたので、かにで満腹になるという目的を十分に果たすことができたと思う。
実現したのは仕入れ業者のおかげ
気になるのは、「かに食べ放題」という大胆なコンセプトをどのように実現させたのかということ。「かにざんまい」を運営するK-FOODSの代表取締役社長の米吉健二さんに話を聞いた。
K-FOODSの設立は2011年。現在、「かにざんまい」のほか「横浜家系ラーメン こめよし家」や「イタリアン酒場 THANK YOU2000 栄中央店」なども手がけている。米吉さんは大手不動産会社から独立し、個室ダイニングのFC加盟店を経営したのが飲食業のスタートだった。
「FC契約は7、8年で終えて、個室居酒屋へとリニューアルしました。料理はトリュフやキャビア、フォアグラ、アワビ、伊勢海老などを使った高級志向でしたが、ドリンクを全品180円にしたところ、それが好評を博して人気店となりました。周りにある多くの店に模倣されましたね」(米吉さん)
実はFC加盟店からリニューアルした個室居酒屋こそが、2023年4月に「かにざんまい」の1号店である栄店としてオープンすることになる。「かに食べ放題」という着想はどこから得たのだろうか。
「もともとビルから店を撤退させる予定だったんです。でも、その前にやりたいことをやってみようと。そういえば、かに食べ放題はあまり聞いたことがない。それならやってみようと思ったのがきっかけでした。幸運なことに、弊社のニーズに応えてくれる水産会社と出会ったおかげで実現することができました。仕入れ業者の皆様と一緒に店を作ってきたと思っています」(米吉さん)
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