「情けない経営陣が従業員の努力を食いつぶす」−−オリンパス元社長ウッドフォード氏

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--損失隠しにかかわったとされる菊川剛前会長兼社長をはじめ、経営陣に対する印象は。

「今回の件は日本的な経営の悪しき側面が露呈したと思っている。日本の組織では年功序列的な側面が強すぎる。特に菊川氏の帝王ぶりとそれに追従する役員という構図がはっきりと出た。多くの従業員がそれを嫌ってオリンパスを去ったのを知っている。

菊川氏のイメージも出会った時とは一変した。初めて出会った時の優しい笑顔とは裏腹に、その裏に潜む本性を見たときに恐ろしいと感じた。加えて、彼はメディアに登場して説明責任をまっとうすることを最後まで一切しなかった。

このようなハイテク技術を誇る偉大な会社で情けない経営陣に裏切られたのは悲しい。なにより、会津や八王子といった工場で1円のコストダウンのために必死になって働いている従業員に申し訳なく思う。豪奢なオフィスでイスにふんぞり返っている経営陣がそれを地道な努力を食いつぶすようなことをしているのは残念なことだ」

--オリンパス経営陣は守秘義務違反を理由に、ウッドフォードさんに対する法的措置を検討しているとの話もあるが。

「虚偽の決算を曝露したことを訴えてくれるのは大歓迎だ。東京と言わず、ロンドン、ニューヨークでもかまわない。私は受けて立つ」

(伊藤 崇浩 =東洋経済オンライン、撮影:尾形文繁)

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