国は次世代通信の重要技術として、オール光ネットワークを重点的に支援する方針を掲げる。その要となるNTTのアイオン構想の可能性とは。
“6G時代”は5Gまでと様相が異なる
――総務省の審議会が6月にまとめた「ビヨンド5G(6G)」時代に向けた最終答申で、「オール光ネットワーク」の共通基盤技術の確立を主軸とする内容が盛り込まれました。NTTのアイオンを念頭に置いたものといえますが、このような動きをどう受け止めますか。
5Gまでは、かなりの部分がこれまでの技術の延長線上で次なるシステム、サービスを考える流れだった。
例えば、(通信の)より高速度を実現するために、より高い周波数を利用していくアプローチでずっと進めてきた。同じ周波数でもよりたくさんの人たちが利用できるようなかたちで、「MIMO(編集部注・複数のアンテナで同時にデータを送受信し、通信容量を増やす無線通信技術)」ができて、5Gではさらにそれが拡張されている。
では、次の6Gを考えたときに、今の技術の延長線上で同じようにやればいいかというと、今回は様相が変わっている。少しそれでは足りないのではないかという理解が深まり、「6G」が(従来と異なるかたちで)「ビヨンド5G」という言い方をされていると思う。
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