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6G時代に政府が最重視する「NTTアイオン」の実力 NTT川添副社長「世界で再び日本の存在感示す」

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国は次世代通信の重要技術として、オール光ネットワークを重点的に支援する方針を掲げる。その要となるNTTのアイオン構想の可能性とは。

iモードで経験した"誤算"を繰り返さず、アイオンを通じて世界における日本の存在感を再び高められるのか(撮影:今祥雄)

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NTTが開発を進める、光電融合技術を活用した次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」。ネットワークから端末までのすべてに光ベースの技術を導入する「オールフォトニクス・ネットワーク(APN)」を軸としており、既存通信網と比べ電力効率を100倍に高めるとともに、超高品質・大容量、超低遅延の通信を目指している。
総務省は今後、5Gの先にある「ビヨンド5G(6G)」時代における最重要技術として、アイオンをはじめとするオール光ネットワークを重点的に支援する方針だ。次世代通信時代におけるアイオンの可能性やビジネスの勝ち筋をどう見るのか、アイオン構想を牽引するNTTの川添雄彦副社長を直撃した。

“6G時代”は5Gまでと様相が異なる

――総務省の審議会が6月にまとめた「ビヨンド5G(6G)」時代に向けた最終答申で、「オール光ネットワーク」の共通基盤技術の確立を主軸とする内容が盛り込まれました。NTTのアイオンを念頭に置いたものといえますが、このような動きをどう受け止めますか。

5Gまでは、かなりの部分がこれまでの技術の延長線上で次なるシステム、サービスを考える流れだった。

例えば、(通信の)より高速度を実現するために、より高い周波数を利用していくアプローチでずっと進めてきた。同じ周波数でもよりたくさんの人たちが利用できるようなかたちで、「MIMO(編集部注・複数のアンテナで同時にデータを送受信し、通信容量を増やす無線通信技術)」ができて、5Gではさらにそれが拡張されている。

では、次の6Gを考えたときに、今の技術の延長線上で同じようにやればいいかというと、今回は様相が変わっている。少しそれでは足りないのではないかという理解が深まり、「6G」が(従来と異なるかたちで)「ビヨンド5G」という言い方をされていると思う。

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