キリンが海外戦略で誤算、ブラジルのビール大手買収で泥沼

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 スキンカリオールの経営をめぐる創業家の争いは業界では有名な話で、買収に興味を持っていた同業も「意思決定に時間がかかるリスクがある」(英SABミラー)とあきらめている。キリンは「わかっていたが、ここまでこじれるとは想定していなかった」と話す。

加えて、ブラジル市場を牛耳るのは世界最大手アンハインザー・ブッシュ・インベブで、シェアは65%と断トツだ。「圧倒的な差がある中、シェア維持のために多額の投資をしてきたが、自力ではもう限界」(スキンカリオール)で、キリンにもそれだけの投資が求められることになる。

過去には中国でビール事業を本格展開する前に売却したこともあるキリン。期待された豪州子会社の業績も不振で、海外事業の成果は乏しい。国内で稼いだ大金を海外事業に投じても長期戦略に欠けており、「今回の案件が失敗すれば株価が半減する可能性もある」(富国生命投資顧問の日比勝巳シニアアナリスト)と市場の目は厳しい。

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(張 子溪 =週刊東洋経済2011年10月22日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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