「侵入犯罪が増加」留守宅を守る5つのポイント 防犯性の高いマンション・高層階も油断は大敵
ゴミ出しなど短時間でも、不在時は施錠する習慣をつけておこう。長期間不在にする際は、浴室・トイレなどの窓の施錠も要チェック。
今や当たり前のようになったSNSへの投稿も、場合によっては犯罪リスクにつながりかねない。「行先」「旅行日程」など不在時期を明確にするような投稿は控えるようにしたい。また自宅周辺や部屋の様子がわかるような写真をアップする際も注意が必要だ。
照明を定期的に点灯することによって、「在宅」をアピールできる。外出先からオン・オフを操作できるスマートスイッチを活用するのも一案だ。電球の交換やアダプター・SwitchBot (スイッチボット)などを使い、既存のスイッチをスマート化することもできる。
郵便物や新聞などがいっぱいになった郵便受けは自ら「留守中」を示しているようなもの。長期間留守にする場合、あらかじめ「不在届」を出しておけば、帰宅後に受け取ることも可能。また局留めを利用する方法もある。
セキュリティ対策はアップデート済み?
比較的新しいマンションでは、セキュリティ対策に力を入れているケースがほとんどだ。しかし建築から年数を経た築古マンションの中には、防犯対策が現状に追いついていない物件も見受けられる。
改めてセキュリティを強化する意味でも「しっかりと防犯対策済み」である点をアピールしておくことをおすすめしたい。
たとえばかつて主流だった防犯性の低いタイプの鍵(ディスクシリンダーキー、ピン・シリンダーキー)などが使われている場合は、補助錠を取り付けるといい。ツーロックにすることで鍵を開けるのに時間がかかり、侵入を諦めるケースも少なくないからだ。
気をつけたいのが、玄関ドアに補助錠を追加で取り付ける際のルールは、マンションごとに異なる点。まずは管理規約を確認するのが先決となる。この他、侵入に時間がかかるような対策と言えば、防犯フィルムを活用する方法も挙げられる。
基本中の基本である「死角」を減らすことも有効な方法となる。侵入経路となりやすいバルコニーに大きな荷物を置いたままにするのはNGだ。死角をなくすために人感センサー照明器具を利用するのもいいだろう。既存器具にセンサーつきの電球などを使用すれば簡単に対応できる場合も多く、不審者を威嚇する効果も得られるだろう。
このようにマンションに備わっている対策に加え、自分たちで防犯性アップをする方法は複数ある。けれどもマンションには共有部分も多く、すべて居住者の自由にできるわけではないことを心しておきたい。
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