こんな言葉で叱られたい 清武英利著
22歳の投手、神田直樹は走っているときもニコニコ笑っているように見える。ランニングメニューのときに、コーチの伊藤博氏は「そのまま笑顔で走れ」と指示していた。神田は笑顔が素の顔で、それは良い習慣だと伊藤氏はいう。上体に力が入りすぎると顔にも力が入る。スピードをだして走るとき顔に力が入る選手は、上体にも力が入っていてスムーズな動作の妨げになるという。
「笑顔で走れ」とは面白い。確かにリラックスすると力は最大限に引き出せるというのは納得だ。珍しい指示だが、選手は力を発揮できる。
本書にあるような叱り方をされれば、部下もその叱った上司を信頼するはず。どうすれば部下の力を最大限引き出せるのか、やる気をださせるにはどうすればよいか。叱り方に悩む人には参考になる1冊だ。
(フリーライター 荒幡 幸恵 =東洋経済HRオンライン)
文春新書 735円
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