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「投資詐欺」はなぜ人間の心を捉え続けるのか 仏ミシシッピ会社からSNS投資詐欺まで

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ニセ広告投資詐欺のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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SNS上で著名人になりすますニセ広告の投資詐欺が急増している。

池上彰氏や森永卓郎氏を名乗り、写真を掲載し、時にはフェイク音声まで使っている。

「100倍 今すぐ買え!」「全額ブチ込め」「Must Buy」

そんな言葉が並ぶ。

池上さんがそんなこと言うか?

と思うのだが、なんと月間で数百億円の被害規模に達している。

逮捕者も続々と出ている。池上氏や森永氏を名乗った複数の中国籍の人物が捕まった。3月にはタイで日本人を狙ったニセ投資詐欺グループが摘発されている。

むろん、こうした詐欺はあってはならない犯罪である。

だが、騙(だま)される側の心理や「なぜ日本人が狙われるのか」という点についても考える必要がある。

というのも、この手の投資詐欺は経済史と切り離せない存在で、歴史から学ぶべき点が多いためだ。

いかに仕組みを俯瞰できるか

近代以降、投資詐欺は人々の心を捉え続けている。

私自身も、そこに乗りたいという邪念が「ない」とは言えない。

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