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SNS上で著名人になりすますニセ広告の投資詐欺が急増している。
池上彰氏や森永卓郎氏を名乗り、写真を掲載し、時にはフェイク音声まで使っている。
「100倍 今すぐ買え!」「全額ブチ込め」「Must Buy」
そんな言葉が並ぶ。
池上さんがそんなこと言うか?
と思うのだが、なんと月間で数百億円の被害規模に達している。
逮捕者も続々と出ている。池上氏や森永氏を名乗った複数の中国籍の人物が捕まった。3月にはタイで日本人を狙ったニセ投資詐欺グループが摘発されている。
むろん、こうした詐欺はあってはならない犯罪である。
だが、騙(だま)される側の心理や「なぜ日本人が狙われるのか」という点についても考える必要がある。
というのも、この手の投資詐欺は経済史と切り離せない存在で、歴史から学ぶべき点が多いためだ。
いかに仕組みを俯瞰できるか
近代以降、投資詐欺は人々の心を捉え続けている。
私自身も、そこに乗りたいという邪念が「ない」とは言えない。
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