M-1常連さや香「次はコント」"見せ算"からの進化 TVも重視、「令和の視聴率男になりたい」発言も

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さや香は2019年に「NHK上方漫才コンテスト」、2020年に「歌ネタ王決定戦」で優勝を果たし、着実にコンテストで結果を残していく。

一方で、『せやねん!』(毎日放送)や『バツウケテイナーR』(サンテレビ・2020年4月~2023年6月終了)といったレギュラー番組を獲得。活動拠点とする大阪で地盤を固めていった。

とくに『バツウケテイナーR』で共演したネイビーズアフロ、ラニーノーズは、ほぼ同世代であり、2019年からユニットライブ「青っ鼻香る」を開催し切磋琢磨してきた間柄だ。『お笑い2021 SPRING Volume 3』(竹書房)の中で、ネイビーズアフロのはじりとみながわは番組内でのさや香についてこう語っている。

「石井は番組を仕切りながらも、ボケるところはしっかりボケてくれるし、ダンスもできますし。新山はとにかく笑いに熱いヤツです」(はじり)

「たしかに石井は自分でも笑い取りに行きつつ、かつ回り(※原文ママ)を活かせる人やなと思います。新山は、6人の中でいちばんお笑いの要素を担ってくれているんじゃないかな、と。どっしりと、笑いの軸を作ってくれている存在やと思います」(みながわ)

この時期、東京では「第七世代」ブームが到来していた。かつて『新しい波24』のメンバーだった霜降り明星が2018年のM-1で優勝。せいやがラジオ番組で発言した当時20代のYouTuberや芸人などを指す「第七世代」が広まり、ハナコ、EXIT、宮下草薙、四千頭身、3時のヒロイン、ぼる塾といった若手芸人がバラエティーで注目を浴びた。

「劇場はもう飽きられてる感じでした」

さや香も「第七世代」を意味する特番『7G〜SEVENTH GENERATION〜』(フジテレビ系)に出演しているが、それほど恩恵を受けたとは言いがたい。

大阪を中心に活躍しているものの、2017年のM-1以降は準々決勝敗退が続き、キー局のバラエティーの中心にもいなかった。

さや香 M-1
漫才のイメージが強いさや香(写真:M-1グランプリ公式サイトより引用)

2024年5月14日にYouTubeチャンネル『鬼越トマホーク喧嘩チャンネル』で公開された動画の中で石井は、「劇場とかやったら、客ぜんぜん俺らじゃ埋めれへんしみたいな。テレビでレギュラー増えてちょっと知名度上がってるんですけど、劇場はもう飽きられてる感じでした」と当時の状況を述懐している。

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