北海道から九州まで、ノンフィクションライターの著者が全国に11の本屋を訪ねた旅は、2019年秋に始まり、22年春に終わった。感染症の流行が世界を覆い、人に会うことが困難だったこの時期に、取材を敢行した動機が、独白のようなタイトルに集約されている。
本屋のない人生なんて、とつぶやくのは、「本屋のある人生」を知る人だ。「ない」人生を生きてきた人に「ある」人生を想像することは難しい。音楽を聴く習慣のない人が、音楽が傍らにある人の生活を想像しにくいように。
では、何をもって本屋が「ある」とするのか。
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