2011年夏ベスト経済書2位・『ポスト・マネタリズムの金融政策』 翁邦雄著 ~金融政策の理論を鳥瞰できる注目書

2011年夏ベスト経済書2位・『ポスト・マネタリズムの金融政策』 翁邦雄著 ~金融政策の理論を鳥瞰できる注目書

日米の金融政策におけるマネタリズムの影響を詳細に紹介・検討しつつ、金融政策全般にまつわる理論と実践を平易に解説している。金融危機に絡めたエピソードや中央銀行の行動についても詳しく述べている。とりわけ、まだ答えが見いだせていないFEDビュー(バブルは破裂するまでわからないから金融政策として予防的に対応しない)とBISビュー(金融政策当局の仕事として資産価格の変動にも目配りが必要)の対立について、著者の整理は金融政策の本質を再考するうえで大いに参考になるだろう。(奥本郷司)

リーマンショックを経験した今後の金融政策は、少なくともこれまでのスタンスをある程度変更する必要があるのは明らか。ではどうあるべきなのか、まだ答えが出ないこの問題を考えるうえで、非常に有益な一冊。(花田 普)

日銀エコノミストとして活躍してきた著者が、現代の金融政策を大局的な視点で総括した。中央銀行関係者による、この分野での一つの到達点。(後藤康雄)

日本経済新聞出版社/2520円

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナ時代の人づくり最前線
  • あの日のジョブズは
  • 就職四季報プラスワン
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
菅新政権が誕生しても<br>「安倍時代」は終わらない

牧原出氏執筆の連載「フォーカス政治」。9月16日に菅新首相が誕生しましたが、施策の基本線は「安倍政権の継承」。惜しまれるように退任し、党内無比の外交経験を持つ安倍前首相は、なお政界に隠然たる影響力を保持しうるとみます。その条件とは。

東洋経済education×ICT