能登半島地震、被災地で見た「地域の足」の現状 各社連携し運行、復興のカギは「現地への関心」
そんな中で1月25日には、金沢と輪島、珠洲、能登町を結ぶ特急バスが、復興支援も兼ねて無料で運行開始。続いて2月5日には路線バスの穴水輪島線および穴水線(穴水町―輪島市門前町)が復活した。
「特急バスは北陸新幹線が延伸開業する3月16日まで無料で、利用者の方々から感謝の言葉をいただいた。無料運行は貸切バスの事業許可があれば運転できるので、北鉄金沢バスや北鉄白山バスに応援してもらった」(北鉄奥能登バス)
金沢方面の移動需要に対応
さらに4月22日からは、珠洲や能登町から金沢の病院に通いたいという声に応えるため、のと里山空港や穴水駅とを結ぶ便を設定。空港をハブとして輪島から金沢に向かう特急バスに乗り継ぐダイヤを組むとともに、のと鉄道を使って金沢方面に向かう需要にも応えている。
分野の垣根を越えた対策で運転士不足をカバーし、少しでも快適な移動を提供しようという姿勢に好感を抱いた。
今後については楽観視はしていない。避難した住民が戻ってくるかはわからず、それは人材にも影響してくる。奥能登に住み続けている人たちへの対応も、「避難所住まいの方が多く路線や停留所の見直しが必要」(北鉄奥能登バス)とのことだった。
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