森永卓郎「いつ死んでも悔いのないように」の現在 昨年末にステージ4のすい臓がんを公表
昨年末にステージ4のすい臓がんを公表した経済アナリストの森永卓郎氏(その後、「原発不明がん」と診断)。一時は「このまま死ぬと思った」というほどの不調に陥るも、今は闘病生活を送りながら、ラジオ番組や大学ゼミといった仕事にも精力的に取り組んでいる。
【画像】1月には長男のYouTube動画に出演。3分半の動画は60万回再生、たくさんの応援メッセージが寄せられた。
現在の治療状況や家族との日々をはじめ、ベストセラーとなっている新刊『書いてはいけない』に関するエピソードなど、知られざる思いを明かしてくれた。
がんをきっかけに家族関係は濃密に
「現在4週間に一度の『オプジーボ(がん免疫療法薬)』の投与と、2週間に一度の血液免疫療法を行っています。治療開始から1か月ほど経過した今年3月5日に造影CTを撮りましたが、がんは大きくも小さくもなっていないという判定でした。
見方によっては、ほんの少しだけガンの浸潤が小さくなっている可能性もあります。いずれにしても、免疫細胞軍団とがん細胞軍団の戦力が拮抗している状態で、予断を許さない状況です」
森永氏はがん治療の進捗をこう説明する。昨年末にがん宣告を受けた際、医師から「桜は見られないだろう」と告げられていたが、無事その時期を乗り越え、人生初という家族での花見が実現したそうだ。
「4月7日に子どもたちも集まって花見を楽しみました。これまで家族との交流がほとんどなかったので、がんをきっかけに関係は濃密になりましたね。ただ、まだ治ったわけではないのですから、いつ死んでも悔いのないようにやるべきことをやっておくというのが、いまの心境です」