一条校で初の「ケンブリッジ国際認定」小学校、昭和女子大附属昭和小の教育 すべて英語で学ぶ「英語イマージョン教育」とは

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「『国際コース』の保護者のモチベーションはものすごく高い。ですが、肝心なのは子どもたちのモチベーションです。どうやって彼らにモチベーションを与えるかという点でいろいろな工夫をこらしています。子どもたちが進んで勉強するためには、授業内容を面白くしないといけない。英語を聞くだけでなく、発言する機会を積極的に設けて、英語を使う機会の総量を増やすことを目指しています。また、日本語自体もしっかり学び、そのベースの上に英語でさまざまな科目を勉強することで、子どもたちのグローバルマインドを育てていきます」

こう話すクロップ氏に坂東氏も続く。

「教育の内容を確立し、それを体系的に英語で教えることに心血を注ぎます。小さな子どもは、英語をシャワーのように浴びるだけで語学力が上がると思っている方が中にはいます。しかし、その方法だと英語で日常会話はできても、読み書きのスキルは身に付きません。英語と日本語両方を使いこなし、英語で内容のある発信と読解ができるようになって初めて意味を成すのです」

今、世田谷区や港区を中心にプリスクールの数が年々増えている背景もあり、昨年8月に行った「国際コース」の授業体験会には、定員を大幅に超える300人近くの申し込みがあったという。当日来られなかった人たちには動画を限定公開して授業の雰囲気を見てもらったそうだ。

授業体験会には定員を大幅に超える300人近くの申し込みがあった。写真は合同相談会の様子

「『国際コース』を検討している保護者はもちろん、教育関係者にもこの新しい国際コースの授業内容に関心を寄せていただいています。『ケンブリッジでどんなことが学べるのか』という質問も多く寄せられています。すでに来年度の入試説明会も行っていますが、今後は授業等を体験的に学べる機会も企画していきたいと考えています」(前田氏)

日本語の教育を決しておろそかにすることなく、子どもたちが自分の意見や考え方を英語で表現できるように力をつけ、世界で活躍できる人材を輩出したい──。昭和小学校の挑戦はまだ始まったばかりだ。

(文:せきねみき、写真:すべて昭和女子大学附属昭和小学校提供)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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