一条校で初の「ケンブリッジ国際認定」小学校、昭和女子大附属昭和小の教育 すべて英語で学ぶ「英語イマージョン教育」とは

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また、認証を受けた「ケンブリッジ・プライマリ」も英語や算数の一部で導入し、東京23区においてはほかにはない、先駆的なカリキュラムで一条校としてのスタートを切ることになりました。私たちもこれまで培ってきた歴史と伝統のもと、次代を見据えた新たなチャレンジが始まったと感じています。今やグローバルな時代。人生は長いので、小学生のうちから世界標準の力を身につけていってほしいと思っています」(前田氏)

初年度の入学試験では、「国際コース」の倍率は3倍以上になったという。同校には系列の「昭和女子大学附属昭和こども園」があるが、こども園の推薦を受けて進学できるのは「探究コース」のみ。「国際コース」に入るためには、全員が入学試験を通過する必要がある。また、入学後に「国際コース」から「探究コース」へコース変更することは可能だが、その逆はできない。

「入試では英語のテストはありませんが、事前面接の際にお子さんと英語でやり取りをさせていただいています。入学時期からホームルームや給食の時間等で英語を使うことになるので、お子さんが英語でのコミュニケーションに困らないようにと考えています」(前田氏)

英語一辺倒ではなく、日本語と両輪で学ぶ

「国際コース」のコーディネーターを務めるメレッテ・クロップ氏によると、ケンブリッジ国際プログラムで育てたい能力、コンピテンシーはCreativity(創造性)、Collaboration(コラボレーション)、Communication(コミュニケーション)、Critical Thinking(批判的思考)、Learning to Learn(学ぶことを学ぶ)、Social Responsibilities(社会的な責任)の6つで構成されているという。

(資料:昭和女子大附属小提供)
Merete Kropp(メレッテ・クロップ)
昭和女子大学附属昭和小学校 国際コース・コーディネーター、駒澤パークインターナショナルスクール校長(2018年より昭和女子大学グループ)
ハーバード大学で発達心理学の修士号を、インディアナ大学で言語教育学の修士号を取得。アメリカや日本、セネガルなどの国々で幼児教育に25年以上携わる。幼児教育に関する多くの記事をワシントンポスト等に寄稿。「自由遊びから自由に学ぶ」という教育方針のもと、子どもたちが教師や友達と共に自然の中で自分たちの遊びを作りながら、創造力、協調性、コミュニケーション力を伸ばすためのカリキュラムを実践している

さまざまな教科を英語で勉強するが、日本語もしっかりと学ぶことを目指し、世界に目を向けて日本を理解する視野を育てていきたいと考えている。英語一辺倒ではなく、読解力や表現力など日本人としての教育も大事にするという、英語・日本語両輪で学ぶ方針は、多くの保護者に支持されているそうだ。

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