"絶頂"のトヨタ自動車グループを待ち構える試練 業績は絶好調だが不正が相次ぎ新興勢力も台頭

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業績は絶好調だが、グループ各社で不正が相次いでいる

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今期の純利益計画は過去最高の4.5兆円と絶好調のトヨタ自動車。だが、競争力の源泉であるグループ各社で不正が相次いでいる。試練を乗り越え成長を持続できるのか。『週刊東洋経済』3月23日号の第1特集は「絶頂トヨタの試練」だ。

【配信予定】3月17日(日)    
ブランドに傷「トヨタグループ不正続出」の深刻度
トヨタ販売店の信頼を揺るがす1万件の過大請求
「モノが言いづらい」トヨタ自動車1強体制の功罪
専門家が見るトヨタグループ不正の原因と対策①
専門家が見るトヨタグループ不正の原因と対策②
3月18日(月)    
<無料>
利益4兆円超えのトヨタ自動車 "王座維持"のカギ
トヨタは「絶対に負けられない市場」で勝てるか
週刊東洋経済 2024年3/23号(絶頂トヨタの試練)[雑誌]
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安全性や品質の高さに裏打ちされた信頼がブランドの強みであるトヨタ自動車。今、そのトヨタのグループ各社で不正が相次ぐ異例の事態になっている。

傘下のダイハツ工業と日野自動車、トヨタの祖業である豊田自動織機といずれも創業から90年以上の名門で起きた不正だけに、業界内外に与えた衝撃は大きい。

危機を受け、豊田章男トヨタ会長は1月、自らがグループ全体の責任者として改革の旗手になることを宣言。世界でも類を見ない結束力の強さを成長基盤としてきたトヨタグループの立て直しを図る。

一方でトヨタの業績は絶好調だ。虎の子のハイブリッド車は2023年販売台数が過去最高を記録。これまで世界で吹き荒れてきたEV(電気自動車)シフトは欧米などで停滞感が漂い始め、20年代後半から本格的なEV戦略を展開する計画のトヨタにとっては好機だ。

とはいえ、EVやソフトウェアといった先進領域に注力するためにはグループ企業に加え、“同志”である協力企業の存在が不可欠だ。米テスラや中国BYDといった新興勢力の挑戦を受ける中、最強の自動車企業集団の栄華は続いていくのか。試練を迎えるトヨタの現状と課題を追った。

横山 隼也 東洋経済 記者

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よこやま じゅんや / Junya Yokoyama

報道部で、トヨタ自動車やホンダなど自動車業界を担当。地方紙などを経て、2020年9月に東洋経済新報社入社。好きなものは、サッカー、サウナ、ビール(大手もクラフトも)。1991年生まれ。

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