識者インタビューの前編をお届けする。
今期の純利益計画は過去最高の4.5兆円と絶好調のトヨタ自動車。だが、競争力の源泉であるグループ各社で不正が相次いでいる。試練を乗り越え成長を持続できるのか。『週刊東洋経済』3月23日号の第1特集は「絶頂トヨタの試練」だ。
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独立社外取がグループ改革を主導せよ
インタビュー/日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク理事長、弁護士 牛島 信
一連の不正は非常に悪質で、一番の被害者は国民だ。
ディーゼルエンジンの排ガス不正では、独フォルクスワーゲンは民事だけでなく刑事責任も問われ、グループ幹部は詐欺罪で有罪判決を受けた。一連の不正におけるダイハツ工業や豊田自動織機の責任者は誰だったのか、なぜ刑事事件にならないのか。グループ会社はそれほどの大きな問題を起こしたわけで、トヨタ自動車の業績がよいからいい、という話ではない。
ただ、グループトップの豊田章男会長が辞めればいいわけではない。
世界のトヨタとして、ガバナンスを立て直す機会にできるかが大事だ。グループのガバナンスを立て直すために豊田会長が17社の株主総会に出るという。すごいことだと思うが、豊田会長が神様でない以上、1人ですべてを抱え込むべきではない。
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