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東芝に見る「継続性」に固執した大企業の末路 日本を代表する企業が、単体売上高940億円に…

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東芝のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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企業取材を長くやっていて、いつも心に引っかかる言葉がある。

「ゴーイングコンサーン(going concern)」

日本語に訳せば、「営業し続ける事業体」といったところだ。

つまり、会社はいつまでも生き続ける、というのである。

私は記者になって間もない頃から、それに疑問を感じていた。レナウンや北海道拓殖銀行、山一証券、ダイエーの末路を追っていった。みな最後は破綻するが、かなりの時間、経営者や従業員が延命にもがき苦しむ。

「もう倒れた方がいいんじゃね」

正直、そう思った。

だって業界には他にも多くの会社があるし、なくなっても国民は困らない。経営者は地位を失うから必死だが、付き合わされる従業員はたまったものではない。

やめようよ。これって「負けの延長戦」じゃんか。

そう漏らすと、金融担当の先輩記者が血相を変えて怒りだした。

「おい、会社が倒れるなんて許されるわけないだろ。株式会社はゴーイングコンサーンなんだよ」

出た、ゴーイングコンサーン! 野村証券のサイトではこう解説されている。

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