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「株式会社」の歴史には「暗黒の100年」があった ヤバい会社を生み出し続ける、株式会社の欠陥

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会社法のイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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会社の社長と話をする機会が多い。まあ、ジャーナリストだから当然ではある。

で、感じるのは若い世代ほど、真面目(まじめ)に経営に取り組んでいるケースが多いということだ。

思うに、ネット社会となって、小さなミスも瞬時に広がるため、きめ細かな会社規定や顧客対応、従業員教育が求められているからだろう。

だが一方で、大きな問題にはあまり目が行っていない。

私は社長の名刺をしげしげと見ながら、こう質問する。

「で、社長、何で御社(おんしゃ)は株式会社なんですか?」

社長の表情が固まる。

「えっ。何でって……。うーん、何でかなあ」

首を傾(かし)げて考え始める。

「社長、ほかの方法もありますよね。何で株式会社にしてるんでしょうか?」

「いや、うちの規模だと、普通は株式会社じゃないですかね」

そう言って苦笑いする。

うむ。やはり答えになっていない。いや、それでもいいのである。なぜなら、私もこの問いに対する完璧な答えを持ち合わせていない。

だから、一緒に考えたい。

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