国産旅客機・MRJ(三菱リージョナルジェット)を覆う暗雲、受注直後に不正が発覚

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国産旅客機・MRJ(三菱リージョナルジェット)を覆う暗雲、受注直後に不正が発覚

「YS-11」以来、三菱重工業が半世紀ぶりに開発中の国産旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」に、久々の受注が舞い込んだ。

香港の航空機リース会社、ANIグループ・ホールディングスから90席クラス5機を受注。しかもANIの幹部は、「100席クラスの派生機が加わった際には、さらに20機の追加発注を検討したい」とコメントしたのだ。

ところが、関係者の笑顔はすぐに吹き飛んだ。受注の直後、MRJの生産を担う三菱重工・大江工場で、不正が発覚したためだ。2006年4月から10年3月ごろまで、チタン製の航空機部品生産で規定された検査の一部が省略または短縮されていた。

大江工場では10年9月末、MRJの部品生産が始まった。今回、不正が行われた部品は、米ボーイングなどの民間航空機や防衛省向けの戦闘機に使われるもので、MRJと直接は関係ない。MRJの開発・販売を手掛ける三菱重工の子会社、三菱航空機の江川豪雄社長は、「MRJの事業には影響しない」と言う。

とはいえ、数百万点にも及ぶ部品の一つひとつに至るまで生産規定や性能を細かくチェックし、信頼性をことのほか重視する航空機産業では、小さな規定違反であっても“命取り”になりかねない。

1000機受注は夢?

江川社長は、これまで強気を貫いてきた。「今後20年程度の間に、(100席以下の)リージョナルジェット機の世界需要は4000~5000機が見込まれる。このうち、最低でも1000機以上、受注を取りたい」。

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