75歳医師が「最初にたんぱく質」を勧める理由 空腹を感じにくくなり、メタボ予防にも効果的

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「鎌田式みそ玉」は、みそと顆粒だしをまぜて、好みの具材と一緒に丸め、1食分ずつラップで冷凍しておくだけ。保存の目安は1カ月。

サバ缶やチーズ、大豆などを入れておけば、1食で10~15gもたんぱく質をとれます。ほかにも、ごはんに蒸し大豆をまぜたり、しらす干しをのせたり、朝のひと工夫でフレイル知らずの元気な体に!

たんぱく質は「こまめに」とる

「たんぱくファースト」「朝たん」と並んで、ぼくがおすすめしたいのが「プチたん活」と「たん活おやつ」です。

一度に体に吸収できるたんぱく質の量はかぎられています。

『医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式 長生き食事術』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

だからやみくもにたんぱく質をとっても邪魔なものとして体の外に排出されてしまいます。

1日3食しっかりとることに加えて、「こまめに」とることも大切。

間食として食べているおやつを、たんぱく質たっぷりな「たん活」おやつに置きかえて、「プチたん活」を心掛けましょう。

たとえば、ヨーグルト、チーズなどの乳製品やゆで卵を冷蔵庫に常備しておけば手軽だし、「高野豆腐ラスク」は、ぜひ試してみてください。

高野豆腐は成分の半分がたんぱく質という、天然プロテインです。

ナッツ類はたんぱく質が豊富なうえに、体にいい脂質、ビタミン、ミネラル、鉄分、食物繊維がたっぷりで、バランスのよいおやつになります。

ぼくはピーナッツや、いり大豆をよく食べます。いり大豆は小さじ山盛り1杯あたりのたんぱく質量が1.2gと豊富で、「プチたん活」にぴったり。

「プチたん活」のタイミングは、午前10時や午後3時など、3食の間にこまめにとるのが理想的。

また、筋トレのあとの30分以内は、傷ついた筋肉細胞がたんぱく質によってよみがえる「筋肉のゴールデンタイム」。理想的な時間にパッと食べられるよう、冷蔵庫にあなたの「たん活おやつ」を常備しておきましょう。

こまめに筋肉を増やす「手作りきな粉ナッツ」

「手作りきな粉ナッツ」ミックスナッツ(素焼き)40g、黒糖、水、きな粉…各大さじ1/2(写真:『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生き食事術』)

きな粉ナッツは毎日食べたい健康おやつ。

黒糖と水をフライパンに入れ弱火で水分を飛ばしナッツを入れ、黒糖でコーティング。冷ましてきな粉をまぶすだけ。3時のおやつタイムや小腹が空いたときに食べて。

「高野豆腐ラスク」で手軽にたん活

「高野豆腐ラスク」高野豆腐…2枚、牛乳…150ml、きな粉・砂糖…各大さじ1(写真:『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生き食事術』)

牛乳を耐熱容器に入れ、電子レンジで温めたら、高野豆腐を入れます。

あら熱がとれたら、できるだけ薄くカットし、砂糖をまぜたきな粉をまぶして、トースターでカリカリになるまで焼いたら完成です。砂糖は入れなくてもオッケー。

鎌田 實 医者・作家

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かまた みのる / Minoru Kamata

1948年東京生まれ。医師・作家。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任、以来40年以上にわたって地域医療に携わる。現在、諏訪中央病院名誉院長。日本チェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メディカルネット代表として、被災地支援にも精力的に取り組んでいる。2006年、読売国際協力賞、 2011年、日本放送協会放送文化賞を受賞。ベストセラー『がんばらない』(集英社)をはじめ著書多数。近著に『相手の身になる練習』(小学館)、『70歳、医師の僕がたどり着いた 鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)などがある。

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