千葉氏は次のように話す。「リバイバル列車の運行や撮影会にご参加いただくお客さまは当社や鉄道に特別な思いを持ってくださっている方が多いようだ。そのため、撮影会では”車両を配置しておしまい”ではなく、過去に受けたお客さまのご要望や他社事例などを参考にし、当日もご要望に極力お応えできるように検修社員を配置している。お客さまに喜んでいただくだけでなく、普段はお客さまに接しない、工務系や検修担当の社員などにもこうしたイベントを通して、直にお客さまの反応に接してもらえたら、仕事へのやりがいにもつながるはず。人員の確保は課題だが持続可能なイベント運営をしていきたい」
現在、JR四国では2023年内いっぱいまで、岡山を含めた5県35駅を対象にしたデジタルスタンプラリーを実施している。「アナログのスタンプを、という考えもあったが、デジタルスタンプラリーの場合、その駅で下車いただかなくても乗車しながら通過いただくだけでもスタンプを集めることができるので、お客さまの利便性も高く、より気軽にご参加いただきやすいかなと思い、デジタルでの実施とした。当社としても、お客さまのご参加状況や盛り上がりなどを瞬時に把握できるため、追加のコンテンツやキャンペーン展開を打てるなど、多くのメリットがある」(JR四国営業部井上和也氏)
35周年からその先へ
東京発の寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗車すると、翌朝、瀬戸大橋を通過する。時期によっては昇りたての朝日や瀬戸内の朝焼けがその車窓を飾る。海上を行く、本四備讃線ならではの車窓だ。35周年からその先へ、次につながる海上に架かる鉄路を見た。
瀬戸大橋での保守作業
前へ
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与島PAで作業打ち合わせをするJR四国土木技術センター
の社員(筆者撮影)
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ボールペンなど落下のリスクがあるものはひもで身体から離
れないようにしている(筆者撮影)
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「BB1A」の袂。ここから橋の中に入っていく
(筆者撮影)
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鉄道階へ向かう業務用エレベーター
(筆者撮影)
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車両の荷重による伸縮等を吸収する緩衝桁部
(筆者撮影)
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緩衝桁につけられたゲージ。車両が通過しているので
0から若干推移(筆者撮影)
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JB管理路からの光景 下の陸地は与島パーキングエリア
(筆者撮影)
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快速マリンライナーを待避する
(筆者撮影)
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グレーチング通路から透けて海が見える
(筆者撮影)
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瀬戸大橋内を通過する特急「しおかぜ」
(筆者撮影)
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場所によっては目で見るだけでなく、手で触れて確認
(筆者撮影)
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橋脚部下の足場のような物がJBの桁外面作業車
(筆者撮影)
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北備讃瀬戸大橋と南備讃瀬戸大橋の結合部分
(筆者撮影)
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橋のたわみによるレールつなぎ目部の変位を吸収する装置
(筆者撮影)
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与島上空部には橋下の騒音対策として防音工が設置されてい
る(筆者撮影)
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防音工の内部
(筆者撮影)
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橋内を通過中の列車を望遠レンズで見る
(筆者撮影)
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北備讃瀬戸大橋(手前)と南備讃瀬戸大橋(奥)
(筆者撮影)
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JR四国営業部千葉一孝副長(右)と井上和也氏
(筆者撮影)
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むらかみ ゆうた / Yuta Murakami
1987年東京都生まれ。高校時代には「写真甲子園」に出場。交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』にて「突撃!ユータアニキ 鉄道HERO完全密着」連載中。撮影の講師や講演を多数行う。
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