JR四国「瀬戸大橋」、海の真上の保守作業に密着 開業から35年、塩害対策や強風が悩みの種
千葉氏は次のように話す。「リバイバル列車の運行や撮影会にご参加いただくお客さまは当社や鉄道に特別な思いを持ってくださっている方が多いようだ。そのため、撮影会では”車両を配置しておしまい”ではなく、過去に受けたお客さまのご要望や他社事例などを参考にし、当日もご要望に極力お応えできるように検修社員を配置している。お客さまに喜んでいただくだけでなく、普段はお客さまに接しない、工務系や検修担当の社員などにもこうしたイベントを通して、直にお客さまの反応に接してもらえたら、仕事へのやりがいにもつながるはず。人員の確保は課題だが持続可能なイベント運営をしていきたい」
現在、JR四国では2023年内いっぱいまで、岡山を含めた5県35駅を対象にしたデジタルスタンプラリーを実施している。「アナログのスタンプを、という考えもあったが、デジタルスタンプラリーの場合、その駅で下車いただかなくても乗車しながら通過いただくだけでもスタンプを集めることができるので、お客さまの利便性も高く、より気軽にご参加いただきやすいかなと思い、デジタルでの実施とした。当社としても、お客さまのご参加状況や盛り上がりなどを瞬時に把握できるため、追加のコンテンツやキャンペーン展開を打てるなど、多くのメリットがある」(JR四国営業部井上和也氏)
35周年からその先へ
東京発の寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗車すると、翌朝、瀬戸大橋を通過する。時期によっては昇りたての朝日や瀬戸内の朝焼けがその車窓を飾る。海上を行く、本四備讃線ならではの車窓だ。35周年からその先へ、次につながる海上に架かる鉄路を見た。
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