2024年1月に行われる台湾総統選に向けて、事態が大きく動いている。11月15日に台湾の最大野党・国民党と第3政党の台湾民衆党が総統選で統一候補を立てることで合意。世論調査を基に候補者を決め、18日に結果を発表するとしている。
もともと両党ともそれぞれ独自の候補者を擁立していたため、野党は分裂状態で支持が分散していた。そのため与党候補は相対的な優位を保ち、選挙戦を有利に進めていた。野党統一候補が正式に決まれば、与党優位で進んでいた情勢が一変して、選挙戦が仕切り直しとなる可能性が高い。
野党連合は困難だとみられていた
総統選には与党・民進党から頼清徳副総統が出馬する。それに対し、野党陣営は国民党が侯友宜・新北市長、民衆党が柯文哲・前台北市長をそれぞれ公認候補に決定し選挙運動を進めてきたほか、鴻海精密工業の創業者、郭台銘氏が無所属での出馬を模索している。野党候補の乱立により、直近の各種世論調査では頼氏が支持率で3割以上を維持し続け、侯氏と柯氏がそれぞれ2割前後で追っている状況だ。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
無料会員登録はこちら
ログインはこちら