科学書はただでさえ地味な分野だが、化学分野はとくに注目されにくく、ベストセラーが出たためしはほとんどない。だがある編集者いわく、どういうわけか化学分野の中でも毒に関する本だけは、着実に売り上げが見込めるのだという。怖いもの見たさなのかどうなのか、とにかく毒というものには、人の興味を強烈に引きつける何かがあるらしい。
そうした毒物ファン(?)にとって、本書は待望の一冊といえるだろう。古今東西の毒殺事件を集めているのだが、よくぞこれだけドラマチックな事例を探し出してきたものだと感嘆してしまう。数ある毒物関連書の中でも、屈指の読み応えといっていい。
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