大学受験「推薦組」が約半数の50.3%、年内入試の合格の決め手となるのは? 学校推薦型・総合型選抜対策で重要な小論文

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西岡 壱誠(にしおか・いっせい)
現役東大生。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し、オリジナルの勉強法を開発。崖っぷちの状況で開発した「思考法」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、2浪の末、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社「カルペ・ディエム」を設立。全国5つの高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「ドラゴン桜」公式チャンネルを運営、約1.2万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計38万部のベストセラーとなっている
(撮影:尾形文繁)

小論文対策をするときのテーマ設定のポイント

具体的には、オンライン学習塾を運営する企業、リザプロと提携して、「東大生作家たちと論文記事を書いてみよう!」という特別講座を行いました。実際に小論文を書いてもらい、それをネットで公開して意見を求めるというものです。テーマは、これを選びました。

世界と比較して、「今から5年後、あなたはどの程度幸せだと思いますか?」「『とても幸せ』を10点、『とても不幸』を0点とすると、何点くらいになると思いますか?」という5年後の幸福度調査の結果で、日本の幸福度がかなり低いことがわかりました。なぜ、日本人はほかの国と比較して、5年後に希望が持てないのか、あなたの考えを教えてください。

 

これは、Gallup World Pollやウェルビーイングに関する調査などから見えてきた現状でも課題になっており、僕も多くの大学の先生とディスカッションをするテーマの1つです。そして、「なぜ5年後に対して希望が持てないのか?」というのは、今を生きる若者一人ひとりが考える価値があるものだと考え、このテーマを選びました。

「地球温暖化はどうすれば食い止められるか」とか「少子高齢化についてどう思うか」といったテーマを選んでしまうと、「自分の今までの人生」と懸け離れていて、自分の経験に立脚した意見をつくりにくいです。

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