日経平均は続伸、再び2万円が射程に 良好な企業業績や投信設定で「買い優勢」

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 5月18日、東京株式市場で日経平均は続伸。前週末の米国株がまちまちとなるなかで、欧米金利の上昇一服が支援材料となったほか、国内企業の良好な業績や株主還元に対する積極的な姿勢を評価する動きが広がった。都内で11月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。前週末の米国株がまちまちとなるなかで、欧米金利の上昇一服が支援材料となったほか、国内企業の良好な業績や株主還元に対する積極的な姿勢を評価する動きが広がった。

大型投信の設定に伴う需給面での下支え期待も追い風となり、日経平均は前日比0.80%高の高値引け。TOPIXやJPX日経400は1%を超す上昇となった。

東海東京調査センター・チーフストラテジストの隅谷俊夫氏は「日経平均の予想1株利益が1200円台へと上昇し、好決算を受けた水準切り上げの動きとなっていることに加え、自社株買いなどの株主還元策が上げ足を速めている」との見方を示す。18日の東京市場では、総還元性向を40%に引き上げた第一生命<8750.T>や自社株買い発表の三菱UFJ<8306.T>など還元強化銘柄の上昇が目立った。

野村アセットマネジメントが運用する「野村日本企業価値向上オープン(円投資型)/(米ドル投資型)」がきょう設定されることも支援材料。4月に設定した第1弾で人気化した経緯があり、今回も個人投資家から資金を集めるとの期待が高まっている。市場では「短期売買となりがちな個別株の信用取引などとは異なり、投信経由の個人マネーは中長期投資の傾向が強く、先高観につながりやすい」(国内証券)との声が出ていた。

個別銘柄では、住友電気工業<5802.T>が年初来高値を更新。15日に発表した2016年3月期の営業利益は前年比11.6%増の1500億円の見通し。また1株13円としていた15年3月期末配当を18円に増配するほか、16年3月期の年間配当予想は35円(前年は30円)に設定。株主還元強化の姿勢が評価された。

半面、 シャープ<6753.T>が大幅続落。同社の長期格付けについて、15日に米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が2段階引き下げて「トリプルCマイナス」に、また同日に日本格付研究所(JCR)が6段階引き下げて「ダブルC」にしたとそれぞれ発表した。相次ぐ格下げが嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり1299銘柄に対し、値下がりが479銘柄、変わらずが103銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     19890.27 +157.35

寄り付き   19766.16

安値/高値  19741.22─19890.27

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1626.66 +19.55

寄り付き     1612.36

安値/高値    1611.91─1626.66

 

東証出来高(万株) 276495

東証売買代金(億円) 26326.73

 

(杉山容俊)

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