明るい安村に続く"世界で売れる芸人"は誰なのか 過去に海外進出した芸人と安村は何が違うのか
その模様はすぐに日本でも伝えられ、安村のYouTubeチャンネルやSNSなどのフォロワー数が激増。メディアでも引っ張りだこになり、再ブレイクを迎えている。
その一方で、過去を振り返ると、これまでにも多くの吉本興業所属芸人が海外に進出している。渡辺直美は、全米7都市を巡るトークライブを行うなど活動拠点をアメリカに置く。ジャルジャルは昨年イギリスで約1カ月間にわたり23公演を実施したほか、それ以前にもロンドン、パリで公演を行った。
ゆりやんレトリィバァのアメリカ版『ゴット・タレント』(2019年)出演も記憶に新しい。角刈りのカツラ、アメリカ国旗の水着を着たパフォーマンスが日本のメディアでも取り上げられ、大きな話題になった。
このほかにも、ウエスPはフランス版『ゴット・タレント』(2018年)で決勝に出演。ウーマンラッシュアワーの村本大輔はスタンダップコメディでの欧米進出の準備を進める。
また、なかやまきんに君がロサンゼルスへの筋肉留学後、日本で再ブレイクする一方で、ピースの綾部祐二、たむらけんじのように渡米して次のステージを画策する芸人もいる。
プロジェクトチームが海外進出をバックアップ
ただこれまでの芸人個々の動きと、安村以降で異なるのは、吉本興業がプロジェクトとして戦略的に芸人たちの海外進出をバックアップしていこうとしている点にある。
イギリスでのブレイクから世界的な知名度が上がり、オーディション番組などへの出演オファーが各国から舞い込んでいる安村を先陣にして、海外進出への道筋を作り、そのあとに続く芸人たちを送り出そうと、吉本興業は考えているのだ。
吉本興業でタレントマネジメントとコンテンツプロデュースを担当し、今回の安村のイギリスでの活動にチームの一員として携わり、これからの世界進出プロジェクトにも関わる同社の神夏磯氏。いま社内の専門スタッフを集めプロジェクトチームとして動き出す理由をこう語る。
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